
夏本番を前に、エアコン清掃のご依頼が増える季節になりました。業務用エアコンの内部まで徹底的に洗浄するには、高圧洗浄だけでなく「洗剤選び」「養生方法」「作業後の乾燥・防カビ処理」など、工程ごとに注意が必要です。本特集では、エアコン清掃に必要な専門知識と現場で役立つアイテムを、清掃業者の皆さまに向けてご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
INDEX
1.エアコン清掃で求められる「洗浄力」と「安全性」の両立
2.掃業者におすすめ!エアコン洗浄に役立つプロ仕様アイテム
エアコン清掃で求められる「洗浄力」と「安全性」の両立
業務用エアコン清掃の核心は、「冷却フィン」と「送風ファン」をいかに効率よく洗浄できるかです。
しかし現場では、「洗剤のアルミ腐食」「パーツの劣化」「排水経路の詰まり」といったリスクと常に隣り合わせ。強力な洗浄力と、各部材・人体・環境への安全性をどう両立するかが、プロに求められる視点です。
pHバランスと材質の相性
多くの業務用アルミフィンは、アルカリ(pH10~13)に弱く、長時間の放置や高温・高濃度での使用で白化や腐食の原因になります。対して、皮脂や油分などの有機汚れはアルカリでしか落ちにくいため、pH調整された非発泡の洗剤(pH10〜11.5)を選定するのがポイントです。特に高温時(35℃以上)は洗剤反応が早まり、腐食リスクが高まるため、濃度を通常の80%程度に薄めて使用する業者もあります。
発泡タイプの是非とすすぎ工程の工夫
発泡タイプは汚れ浮き上がりに優れていますが、フィン奥に残留しやすく、リンス不足で二次汚染の原因に。ノンリンス仕様の洗剤を使う場合も、最低限のすすぎは必須とし、ドレン排水経路の目詰まりチェックも併せて行うべきです。エアコンが飲食店など油分の多い環境下にある場合は、界面活性剤濃度が高いタイプを選定し、薬剤残留がないかどうかpH試験紙で確認しましょう。
安全性と作業者保護
作業員の肌荒れや呼吸器トラブルを防ぐため、低臭・低刺激の洗剤や密閉ボトル入りの業務用原液を使用する現場もあります。マスク着用に加えて、養生内での陰圧排気(ポータブルファン)や、作業後の室内換気を徹底することが衛生管理の基本です。

掃業者におすすめ!エアコン洗浄に役立つプロ仕様アイテム
横浜油脂工業【ACジェット スイッチ】
- 洗剤・リンス剤を素早く切替可能
- バッテリー式で高圧・多水量を実現
- 孫の手ノズルで細部もスッキリ洗浄
- 家庭用から業務用まで幅広く対応

【TONE】クリップリムーバー CLR-201/CLR-202
- エアコンの樹脂パーツ分解に最適
- 本体を傷つけにくい設計
- マイナスドライバーの代用に最適
- 分解時の必携アイテムとして人気

アプソン【エアコン洗浄用ホッパー(壁掛け型)Art.4670】
- 取り付け簡単なオープンタイプ
- 間口が広く洗浄しやすい構造
- フルカバーより作業効率アップ
- コスパ重視の価格帯
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サニテック【天カセエアコン洗浄ホッパーTX】
- 正方形パネル対応の定番ホッパー
- 差し込み式ホースで片付け簡単
- 養生と併用しやすい設計排水ホース付き(2m)
