

株式会社TOSHOの本多様を講師にお迎えし、「臭いの正しい理解と消臭の基本」をテーマにオンライン勉強会を開催しました。 臭いは施設の印象や衛生環境に直結するため、清掃現場では常に向き合うべき重要なテーマです。今回は、臭いの発生メカニズムから効果的な消臭方法、現場での実践ポイントまで幅広く学びました。
| 日時 | 2025年12月3日(水) |
| 場所 | Zoomを利用したオンライン |
| 講師 | 株式会社TOSHO 本多様 |
勉強会レポート:臭いの正しい理解と消臭の基本
臭いの種類と発生源を正しく理解する
勉強会の前半では、まず「臭いの種類」と「発生源」について整理しました。人が嗅ぎ分けられる臭いは数万種類以上とも言われ、体臭・ペット臭・タバコ臭・トイレ臭・下水臭・カビ臭・雑菌臭・ゴミ臭、さらには香水やお香などの人工香料まで、多岐にわたります。
重要なのは、臭いの発生源を正しく見極めること。 どれだけ強力な消臭剤を使っても、原因に合った対処をしなければ臭いは根本的に解決しません。清掃現場での「原因特定」の重要性を改めて実感しました。
4つの消臭方法とその特徴
消臭方法は大きく4つに分類されます。
① 物理的消臭(吸着)
活性炭などの吸着材を使い、臭気分子を物理的に取り除く方法。 持続性に優れていますが、吸着材が飽和すると効果が落ちるため交換が必要です。
② 化学的消臭(中和・酸化)
アンモニア臭にはクエン酸、汗臭には弱アルカリ剤など、臭気成分を化学反応で分解する方法。 オゾンや次亜塩素酸による酸化分解は強力ですが、使用環境や素材への配慮が欠かせません。
③ 生物学的消臭(バイオ・酵素)
善玉菌や酵素が臭気成分を栄養源として分解する仕組み。 持続性が高く、トイレ・排水口・ペット臭などに効果的です。
④ 感覚的消臭(芳香)
芳香剤で臭いを覆い隠す方法。 即効性はありますが、根本解決にはならないため補助的な役割にとどまります。
現場で役立つ臭い対策のポイント
次に、現場での具体的な消臭対策についても理解を深めました。トイレの臭い対策では、まず徹底した清掃と換気が基本となります。皮脂汚れにはアルカリ性洗剤、尿石には酸性洗剤といったように汚れの種類に合わせて洗剤を使い分けることで、臭いの原因をしっかり取り除くことができます。さらに、クエン酸によるアンモニア臭の中和や、第四級アンモニウム塩を使った除菌によって菌の繁殖を抑えることで、臭いの発生を防ぐことができます。
タバコ臭については、壁や天井に付着したヤニ汚れが大きな原因となるため、アルカリ性洗浄が欠かせません。布製品にはスチーム洗浄や天日干しが効果的です。必要に応じてオゾン脱臭を併用することで、深く染み込んだタバコ臭にも対応できます。
ゴミ臭の場合は、ゴミ箱だけでなく周囲の壁や床、換気扇にまで臭いが広がっていることが多く、これらを丁寧に清掃したうえで消臭剤を活用することが重要です。カビ臭は、漂白剤によるカビの除去が基本となります。その際、十分に喚起したうえで安全に作業を行ってください。
いずれの臭い対策にも共通しているのは、臭いが空気中だけでなく、壁や床、布製品などの素材に染み込み、時間の経過とともに残留するという点です。今回の勉強会を通じて、臭いをごまかすのではなく、発生源を正しく見極め、環境や素材に合わせて対処することの大切さを再確認しました。日常清掃を丁寧に行い、適切な消臭剤や除菌剤を活用することで、快適で衛生的な環境を維持することができます。また、人手不足やコスト高騰といった課題が続く中で、効率的で持続可能な消臭管理に取り組むことの重要性も強く感じました。
消臭対策に欠かせない TOSHOのおすすめアイテム
勉強会で学んだ消臭の基本原理や現場での対処法を踏まえ、ここからは実際の清掃業務で役立つアイテムをご紹介します。今回の講習では、株式会社TOSHO様より、臭いの発生源にしっかりアプローチできる実務向けの製品をいくつかご紹介いただきました。どれも現場での使いやすさと効果を両立したアイテムばかりで、日常清掃から定期作業まで幅広く活用できます。
それぞれの特徴や適した使用シーンをまとめていますので、消臭対策の見直しや機材選定の参考としてぜひご活用ください。
除菌剤+シリコン配合ツヤ出しクリーナー【トレマークwith除菌】
日常清掃に求められる“美観維持”と“衛生管理”を一度に実現する、除菌剤+シリコン配合のツヤ出しクリーナーです。従来のトレマークに除菌成分(塩化ベンザルコニウム)をプラスし、新しい生活様式に適した日常用中性洗剤として生まれ変わりました。拭き掃除をしながら軽い汚れを落とし、同時に防汚コーティングまで行えるため、清掃の手間を大幅に削減できます。
対応できる汚れは、埃、手あか、指紋、油膜などの軽汚れから除菌まで幅広く、鏡・ガラス・ステンレス(鏡面)・メラミン化粧板・大理石・磁器タイル・木工製品・液晶画面・家電製品など、多様な素材に使用できます。一般家庭のドアノブや蛇口、便座、家電のほか、商業施設のエレベーターのボタンやエスカレーターのベルト、アクリルボード、天然石、漆塗り素材にも対応し、幅広い現場で活躍します。
使い方はとても簡単で、乾いたクロスにスプレーして拭き上げるだけ。シリコン成分が細かな傷を埋め、光沢を与えながら汚れや指紋が付きにくい状態をつくります。1回の使用で1〜2週間効果が持続するため、清掃頻度を抑えつつ美観を長く保つことができます。また、コーティング剤は“取れるタイプ”なので素材への負担が少なく、安心して日常的に使用できます。
中性タイプで手肌や素材にやさしく、ムラになりにくい仕上がりも魅力。家電のコーティング用途としても優秀で、施設全体の美観維持と衛生管理を同時に実現しながら、清掃時間の短縮とコストダウンにも貢献します。470mLから増量された500mLサイズと、業務用の3.78Lサイズをラインナップし、家庭から商業施設まで幅広いニーズに応える万能クリーナーです。
強力汚染除去クリーナー【酸性ヌリッパー】
水回りにこびりついた頑固な汚れを効率よく落とすために開発された、強力な酸性クリーナーです。酸性洗剤でありながら“塗り置き洗浄”が可能で、粘性のある液が汚れにしっかり密着。お風呂、トイレ、シンク、洗面台、鏡など、水回り特有の水あか・石鹸カス・鏡のウロコ・青さび・赤カビ・コケ・黒ずみ・皮脂汚れに高い効果を発揮します。
使い方はシンプルで、汚れの箇所にハケやスポンジで塗布し、しばらく放置したあと軽くこすり洗いするだけ。強酸性(pH1.5)でありながら、ステンレスやアルミなどの金属にも使用できるため、家庭から業務施設まで幅広い現場で活躍します。スーパー銭湯やホテルの浴槽、蛇口、洗面台、鏡、シンク、噴水、プールなど、水回りの定期清掃に最適です。
汚れの状態に応じて原液〜5倍(場合によっては20倍)まで希釈でき、効率的な洗浄が可能です。ステンレス・アルミ・鏡・磁器タイルは30分以上の塗り置きができるため、落ちにくい汚れにもじっくりアプローチできます。素材に合わせて白パッド、緑パッド、スチールウール、ダイヤモンドパッドなどを併用すると、さらに効果的に汚れを除去できます。
使用後は、たっぷりの水でしっかりリンスするだけで仕上がりも美しく、清掃後の爽快感が違います。強酸性のため、作業時は必ずゴム手袋を着用し、お湯での希釈やFRP素材への塗り置きは避けるなど、基本的な注意点を守ることで安全に使用できます。
天然石全般や粘着剤つき印刷化粧板フィルムには使用できませんが、水陶磁器、鏡、ステンレス、アルミ、ホーロー、銅(真鍮)メッキなど幅広い素材に対応し、水回りの“落ちにくい汚れ”に悩む現場で頼れる一本です。





